乗り物酔いのツボはどこ?場所とお灸の方法を紹介

悩み別

せっかく楽しみにしていた旅行なのに
乗り物酔いの薬を忘れてしまったせいで
散々だった!

そんな経験、ありませんか?

でも実は、
乗り物酔いにはツボが効果あるんですよ。

乗り物酔いを予防するには手首内側少し上の「内関穴」に円皮針を貼ると効果があります。「おまじない」のつもりで旅行の前に貼って出かけると、酔わずにすみます。(引用 : 栃木県鍼灸医師会HPより『暮らしに活かす、身近な鍼灸と東洋医学の知恵』

これは、やらないテはありません!

とは言え、
円皮針なんて普通に持っているものではないし、
その代わりにと我流で適当にツボを押してみても
効果は微妙かも・・・

そこで、今回は

  • 乗り物酔いにおすすめのツボ5選
  • 乗り物酔いのツボへのお灸とマッサージのやり方
  • 乗り物酔いはツボで克服できる?

など、乗り物酔いの予防/対処方法について
解説します。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。
円皮針についても後述します)

乗り物酔いにおすすめのツボ5選!探し方も

乗り物酔いには自律神経が大きく関係しています。

乗り物のスピードや揺れといった体感での情報や
視覚・嗅覚からの情報と、その人の脳が予測した
情報がズレることによって、
自律神経が乱れて
吐き気やめまいなどの不快な乗り物酔いの症状
生じます。

乗り物酔いに効果があるツボは、
前述の内関以外にもいろいろありますので、
部位別にご紹介します。

1.乗り物酔いのツボ!耳にあるのは?

頭竅陰(あたまきょういん)

耳の穴の高さで、耳の後ろの骨の
膨らみの上にあるくぼみ。
平衡感覚を正常にしてくれます。

翳風(えいふう)

耳たぶの真後ろのくぼみ。
平衡感覚を正常にしてくれます。

2.乗り物酔いのツボ!手にあるのは?

老宮(ろうきゅう)

手のひらの中央です。
自律神経を整えてストレスを緩和するとともに
吐き気を和らげる効果もあります。

関衝(かんしょう)

薬指の爪の生え際(小指側)のところ。
吐き気を和らげる効果があります。

3.乗り物酔いのツボ!手首にあるのは?

内関(ないかん)

手首内側のしわの中央から、
肘側に向かって指幅3本分のところ。
乗り物酔いにイチオシのツボです。
平衡感覚を正常にし、吐き気を和らげます。

外関(がいかん)

手の外側で、内関のちょうど反対側のところ。
自律神経を整えます。
内関とセットで同時に刺激すると、
尚、効果大でおすすめです。

4.乗り物酔いのツボ!足首にあるのは?

崑崙(こんろん)

外くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ。
ぎっくり腰や座骨神経症に効果的なツボとして
知られている崑崙ですが、
めまいや吐き気を和らげる効果もあるので、
車酔いした時にも活用できます。

5.乗り物酔いのツボ!足にあるのは?

築賓(ちくひん)

ふくらはぎの内側で、膝とくるぶしの中間
やや下寄りのところ。
押すと他の場所より痛いので、すぐわかります。
下半身全体の血行を良くします。
下半身から全身の血行も良くなるので、
めまいや吐き気を改善
できます。

大敦(だいとん)

親指の爪の生え際(人差し指側)のところ。
血流を良くして吐き気を予防する効果があります。
肝機能を高める効果もあるので、
二日酔いの吐き気の予防にもおすすめです。

乗り物酔いのツボへのお灸のやり方を解説

乗り物酔いが起こっている最中にお灸をすることは
ほぼ不可能な状況かと思われますので、
お灸は乗り物酔いを予防する目的で、
事前にしておきます。

乗り物で遠出する予定などが決まったら、
それまで毎日お灸をして体調を整えておく
予防効果が上がるでしょう。

自分でお灸をするのに手が届きやすい
手足(手首・足首も含む)のツボには
乗り物酔い以外にも
目の疲れ・頭痛・肩こり・腰痛などに対して
様々な効果があるので
日常の全身ケアとしてもおすすめです。

お灸にはいろいろなタイプのものがありますが、
熱さや煙がマイルドなタイプの台座灸や棒灸なら
ほんわか温かくて気持ちがよいので、
小さなお子さんでも
比較的嫌がらずにさせてくれるでしょう。

乗り物酔いのツボは二日酔いにも効果的ですので、
忘年会シーズンには
毎晩お灸をして体調を整えておくとよいですよ!

ただし、飲酒後・入浴後・発熱時のお灸は
禁忌
です。

また、顔や耳のツボにお灸をすることは、
火を使う場合は目に灰が入ったりすることもあり
危険ですのでおやめください

乗り物酔いのツボ押し!効果的なマッサージは?

乗り物での移動中に襲ってきた吐き気や不快感には
マッサージが効果的です。

足は状況的にやりにくいかと思いますので、
耳や手のツボを押すのがよいでしょう。

息を吐きながらグーッと押してみてください。

下の動画は、内関と外関のマッサージの仕方です。

「3~5秒押してゆっくり離す」という方法で
1分程マッサージを繰り返してください。

グリグリと揉んであげるのも有効です。

乗り物酔いにツボのバンドは効果があるの?

乗り物酔いの予防や症状の緩和をするのに、
酔い止めバンドを使う」という方法があります。

お灸やマッサージよりも、もっとお手なので、
乗り物酔いをしやすい小さなお子さんにも
ぴったりです。

酔い止めバンドは
リストバンドの内側に突起物がついたもので、
酔い止め用の便利グッズです。

このリストバンドを、
突起物が内関に当たるようにして手首にはめると
突起が常時内関を刺激してくれるので、
乗り物酔いに効果があるというわけです。

色も豊富でサイズ調整や洗濯も簡単なので、
ご自分に合うお好きなものを購入してください。

何色か揃えて服とカラーコーディネートすれば、
オシャレも楽めして一石二鳥です!

「内関を常時刺激する」という酔い止めの方法は、
この記事の最初に出てくる
「円皮針を使ったやり方」と同じ原理です。

「円皮針」は、鍼の一種です(「円皮鍼」「置き鍼」とも言います) 。丸いシールの内側に極小の突起物がついていて、それをツボの上に貼ることによって持続的にツボを刺激できます。昨今、ほうれい線や小顔に効果がある「美容鍼」として若い女性にも人気です。先端が尖った鍼がついたものは医療従事者にしか販売されていませんが、安全な丸い突起がついた「ジュエリー鍼」は、通販やドラッグストアで誰でも簡単にお手軽価格で購入できます。

乗り物酔いの治し方にツボは有効?克服できる?

乗り物酔いの対処療法には
酔い止め薬を服用するのが一番確実ですが、
ツボの活用もとても有効です。

薬を飲むのが難しい小さなお子さんや
妊婦さんにも安心です。

また、ツボを活用することは
乗り物酔いの予防にも効果的です。

毎日のお灸で自律神経や体調が整っていると
そもそも乗り物酔いをしにくい体質になるので、
いつの間にか乗り物酔いが克服できていることに
気付くでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

これで、もし酔い止め薬を忘れてしまっても
あせらず対処できますね!

では、もう一度簡単に確認しておきましょう。

  • 乗り物酔いには自律神経が関係している
  • 乗り物酔いにはお灸やマッサージが有効
  • リストバンドを使う方法もある
  • 乗り物酔いはツボの活用で克服できる

乗り物酔いのツボを日頃から刺激しておけば、
長距離ドライブや旅行はもちろん、
遊園地のジェットコースターや観覧車も、
不安なく何度でも満喫できますね!

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