最近、巷では年齢を問わず
眼精疲労が深刻な問題になっています。
目を酷使し続けると、疲れ目以外にも、首や肩のこり、頭痛、イライラ感などの症状が起こってきます。このように目の使いすぎで、全身に疲れを感じる状態のことを眼精疲労といいます。平成15年の厚生労働省の「技術革新と労働に関する実態調査」によるとVDT作業により目の疲れ・痛みを感じている人の割合は91.6%にのぼります。(*VDT … Visual Display Terminalの略で、パソコンや携帯、テレビなどのディスプレイ画面のこと)(引用 : 公益社団法人 日本眼科医会HPより「目についての健康情報」)
でも、実は眼精疲労はお灸やマッサージなどの
ツボの刺激で結構簡単に改善できてしまうんです!
せっかくなら、
単にその場しのぎで目の周りを押すだけではなく、
もっといろいろ、効果的なツボやお灸の方法など
知りたくありませんか?
そこで今回は、
- 眼精疲労と目の疲れに効くツボ5選
- 眼精疲労のツボへのお灸とマッサージのやり方
- 眼精疲労のツボの攅竹(さんちく)はなぜ痛い?
など、眼精疲労と目の疲れ改善のための
ツボ活用法を詳しく解説していきます。
目の疲れが気になる時にはぜひお試しくださいね!
眼精疲労と目の疲れに効くツボ5選を紹介
目の疲れとは、目の周りの血行不良によって
眼球の周りを支える外眼筋と、水晶体の厚さを
調整してピント調節をする毛様体筋が凝り固まって
筋肉疲労を起こしてしまっている状態のことです。
そして、単なる疲れ目と違って、
一晩ぐっすり寝て目を休めてもスッキリせず
なかなか回復しないのが眼精疲労です。
それどころか、眼精疲労の場合は
- 頭痛
- 首こり・肩こり
- 背中・腰の痛み
- イライラ
など、目の疲れ以外にも全身に様々な症状が表われ
それが慢性化して日常生活に支障を来してしまう
恐れもあります。
眼精疲労のツボを刺激することで、
目の周り及び全身のの血行が良くなり
筋肉が緩むので、
眼精疲労による諸症状が改善します。
1.眼精疲労のツボ!手にあるのは?
合谷(ごうこく)
手の甲で、親指と人差し指の骨の付け根
やや人差し指側にある万能ツボです。
首から上の症状には特に効果があり、
眼精疲労の特効ツボです。
大骨空(だいこっくう)
手の甲側、親指の第一関節の中央。
VDTが原因の目の疲れや充血に効果大です。
小骨空(しょうこっくう)
手の甲側、小指の第一関節の中央。
慢性的な目の疲れ、目の疲れからくる肩こりに
効果があります。
2.眼精疲労のツボ!手のひらにあるのは?
三間(さんかん)
人差し指の付け根のくぼみで手のひらの際。
目の疲れ、頭痛、喉の痛みなどに効果的です。
3.眼精疲労のツボ!足にあるのは?
太衝(たいしょう)
足の甲、親指と人差し指の骨の付け根の間の
くぼみ。
冷えを改善し、眼精疲労・頭痛・ストレスなどに
効果があります。
足臨泣(あしりんきゅう)
小指と薬指の骨の付け根の間のくぼみ。
眼精疲労・偏頭痛・肩こりを緩和します。
反射区では…
足裏の人差し指と中指の付け根に目の反射区が
あります。
眼精疲労に効果があります。
4.眼精疲労のツボ!首にあるのは?
風池(ふうち)
後頭部の髪の生え際で、耳の後ろの骨のでっぱりと
首の中心を結んだラインの中央あたりにあります。
眼精疲労・頭痛・肩こりなどに効果があります。
5.眼精疲労のツボ!顔にあるのは?
睛明(せいめい)
目頭のくぼみです。
眼精疲労や鼻詰まりに効果があります。
涙点に近い場所柄、涙の流れがスムーズに
なって目のショボショボ感も解消します。
太陽(たいよう)
こめかみのくぼみです。
眼精疲労やかすみ目に効果があります。
攅竹(さんちく)
眉毛の鼻側の際です。
眼精疲労・ドライアイ・頭痛などに
効果があります。
近視や老眼にも効果があると言われています。
眼精疲労・目の疲れのツボ!お灸の方法とは?
眼精疲労を改善するには、
まずは外眼筋と毛様体筋の血行を促進して
筋肉を緩める必要があります。
それには、身体を芯から温め、血行を促進させて
筋肉を緩める効果抜群のお灸は最適です。
手足のツボは目から離れていますが、
それらは経絡を通してつながっているので
手や足にあるツボにお灸をすることで
眼精疲労や目の疲れを改善することができます。
手足のツボはセルフでお灸をする時に
初心者でもやりやすく効果も高く、おすすめです。
手足のツボは左右両方にありますので、
手足それぞれ1ツボ(左右各1箇所)ずつくらいから
始めて、徐々にいろいろ試して
ご自分にあったツボを見つけるとよいでしょう。
夜、眼精疲労のツボにお灸をして寝ると、
次の朝起きた時に目がとてもスッキリして
肩・首も軽くなっている感覚にびっくりしますよ!
首のツボはセルフで手が届きにくかったら
家族の方などにやっていただきましょう。
目の周辺を温めるのは
疲れ目にはとても効果的な方法ですが、
顔のツボに火を使うお灸をセルフでするのは
危険なのでおやめください。
目の周辺を温めたい場合は、ホットタオルや
市販のホットアイマスクを使うとよいでしょう。
眼精疲労のツボのマッサージ!押し方は?
目が疲れてどうしようもない時には、
目の周りにあるツボを押してみてください。
息を吐きながら3~5秒押しては離す、を
各ツボ10回程度繰り返すとよいでしょう。
ダイレクトに目の周りの筋肉をほぐせるので
筋肉の血行が促進され、目の疲れに即効です。
手足や首のツボを押す場合は、
マッサージ棒を使うことも可能ですし、
足裏には青竹踏みもおすすめです。
眼精疲労のツボの攅竹(さんちく)が痛すぎる原因は何?
パソコンやスマホで目を酷使していると、
つい眉間に力が入ってしまいますよね。
攅竹(さんちく)を押して痛いということは、
その周りの筋肉が凝って血行が悪くなり、
老廃物が溜まっている状態と考えられます。
しっかりほぐしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
読みながら、ついツボを押してみたり
しませんでしたか?
では、最後に軽くまとめます。
- 眼精疲労と単なる目の疲れは違う
- 眼精疲労には外眼筋と毛様体筋の血行を
良くして筋肉を緩めるのが必須 - 眼精疲労にはお灸とマッサージが効果あり
- 攅竹(さんちく)が痛いのは、その周りに
老廃物が溜まっているからと考えられる
眼精疲労は今や子どもにも蔓延しているほど
メジャーな症状です。
対策グッズもいろいろ出ていますが、
ツボへのお灸とマッサージは本当に効果が高いので
ぜひ、取り入れてみてくださいね。
ツボを押すだけならタダですよ!