突然ですが、
あなたは暗記力に自信がありますか?
言葉は暗記であり、国語において美しい詩などを暗記させるような指導が必要。(引用 : 文部科学省HPより「教育課程部会、専門部会での主な意見」)
文部科学省によると、言葉は暗記だそうです…
これでは日本人が暗記から逃げられない
ワケですね。
子供から大人まで、
記憶力を試されるテストは常に付いて回ります。
そんなこんなで、誰もが記憶力・暗記力を上げる
ためにいろいろ努力しているとは思うのですが、
あなたがやっているその方法、
もしかしたらムダな労力を使い過ぎかも
しれませんよ!
そこで今回は、
- 一瞬で記憶する方法のやり方は?
- 勉強に効果的な暗記方法は?
- 夢を記憶する方法はある?
など、記憶力・暗記力を効率的に身につける方法を
解説していきます。
ぜひ、参考になさってくださいね。
一瞬ですぐ記憶する方法「写真記憶法」とは?
教科書を何度読んでも全く頭に入ってこなくて、
「一回読んだだけで全部覚えられたらいいのに!」
と思ったことはありませんか?
実はそんな夢のような記憶法があるんです!
「写真記憶法」です。
パッと見たもの全体を、一瞬で映像や写真のように
認知してそのまま脳にインプットするという
記憶法です。
一度見たら覚える能力は生まれつき?
右脳を使って見た物を直感的に記憶していく
写真記憶法の能力は、実は誰でも
乳児・幼少期にはある程度備わっています。
ただ、大方の人は、成長とともに言葉や文字を
覚えて論理的に物事を考えるようになるにつれて
左脳の働きが増し、この能力が使われなくなると
考えられています。
成長しても特に意識せずに写真記憶法が
使えてしまう人は、ほぼ、生まれつき
この能力に長けていると言えるでしょう。
一回で覚える方法のやり方とは?
普通の人が写真記憶法をマスターするには、
意識的に右脳を使う訓練が必要です。
目に映った物全体の映像を脳にインプットする、
例えば文章も
「読むのではなく映像として捉える」
という見方ができるようになるための訓練です。
この訓練には相当な努力が必要ですが、
前述のように、人間は誰でも幼少期までは
この能力が備わっていますから、
大人でも訓練次第でできるようになります。
粘り強く頑張ってみましょう!
準備
まずはヒーリングミュージックなどを聴きながら
軽く瞑想して心身をリラックスさせましょう。
実際に記憶する
次に、写真やイラストなどを1枚用意し、
意識を集中して5秒くらい眺めて内容を覚えます。
最初は、単調な風景などの簡単な写真がよい
でしょう。
とりあえず試しに、上の「窓からの風景」の写真で
やってみてください。
答え合わせ
覚えたら一旦写真から離れて、
その写真の内容を思い出して絵に描き出して
みましょう。
写真と照らし合わせて答え合わせをし、
どこがどう違っていたか、どこが抜けていたかなど
自覚して、次につなげます。
写真トレーニングをマスターしたら、
次は単語や数字などを少ない文字数から、
同じように眺めて記憶⇒答え合わせ
をしていきます。
徐々に文字数を増やして、最終的には本のページを
丸々、読むのではなく直感の映像として覚えられる
ように頑張りましょう。
このような訓練が出来る動画サイトも
多々ありますので、適宜、ご利用ください。
フラッシュ暗算や速読もこれを応用した方法です
ので、小さいお子さんがいらっしゃる方は、
ぜひ、お子さんが小さいうちからそろばん教室や
速読教室に通わせるといいですよ。
記憶を良くする方法!物忘れをなくす覚え方とは?
記憶力は、脳の血流の良さと
大きく関係しています。
脳は血流が良くないと働きが半減するのです。
特に、睡眠・運動・食事は
脳の血流を良くするにはとても大事ですよ!
睡眠
人間の脳は、夜、寝ている間に記憶を整理します。
そのため、記憶を整理し記憶力を維持するには、
1日7時間前後の質の良い睡眠が必要だと
言われています。
また、できれば昼食後に15分程の昼寝を
しましょう。
昼寝をすることで脳の疲労が軽減して
働きが正常に戻り、
記憶力・集中力が良くなります。
運動
適度な運動も記憶力の維持・向上には
欠かせません。
適度な有酸素運動をすると、脳の血流が良くなり
思考力を司る前頭葉の働きが活性化することが
脳科学の研究でも明らかになっています。
有酸素運動といっても何も特別なことは必要なく、
歩く時に心持ち大股で早歩きしてみるだけでも
いいんですよ。
ラジオ体操は効率的に全身運動ができるので、
おすすめです。
学校や会社の朝礼でラジオ体操をするのは、
実は、脳をリセットして活性化させるために
とても理にかなった方法なんですね!
食事
記憶力に必要な成分と言えば、
サプリでおなじみのDHA・EPAですね。
これらは、サバやイワシなどの青魚に多く含まれて
いる血液サラサラ成分で、記憶力・集中力の維持、
子供の脳機能の発達に効果があります。
手軽に効率よく摂取するなら、
お刺身や今流行のサバの缶詰がおすすめです。
それから、脳にとっての栄養源はブドウ糖です。
糖質制限で主食のごはんやパンを抜くと
ブドウ糖が不足しますので、
炭水化物ダイエットはほどほどに。
ツボ
毎日睡眠不足で運動もしないし食事も不規則!
という忙しい方にも、奥の手があります。
頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)のツボを
深呼吸しながらゆっくり押し揉んでみてください。
百会は、脳の血流を良くして頭をスッキリさせる
ツボですので、眠気が取れなくて集中力が落ちて
いるような時に押すと、頭がリフレッシュして
記憶力・集中力が復活しますよ。
記憶する方法!勉強に効果的な暗記方法は?
勉強に暗記は付き物です。
でも、英単語も歴史の年表も、
一夜漬けで覚えたものはテストが終わったら
一瞬で忘れてしまいますよね。
どうせ暗記するなら、
効率よく覚えられて時間が経っても忘れない方法が
いいと思いませんか?
ここでは、そんなお得な記憶法をご紹介します。
まずは、こちらの動画をやってみてください。
①リマインドプッシュ暗記法
remind = 思い浮かぶ、思い起こさせる
push = 押す
リマインドプッシュ暗記法は、
覚えることより思い出すことを重視した
暗記法です。
「覚えられない」のではなく「思い出せない」
という部分に着目した方法で、
暗記が苦手な理系の方には特におすすめです。
やり方は簡単。
- 覚えたい事柄をひとつの文章にまとめる。
- 目を閉じてその文章を10~30回程唱える。
それだけです。
例えば “Leave me alone!”(「ほっといて!」)
という英語の言い回しをリマインドプッシュ法で
覚えるなら、
- 「リーブミーアローンホットイテ」と
英語と日本語をひとつに繋げます。 - 目を閉じて、それを10~30回唱えましょう。
唱えながら、あなたが「ほっといて!」と思う
状況を思い浮かべると更に効果的です。
年号などは、自分で覚えやすいような
ゴロ合わせにしてもよいでしょう。
1時間後、3日後、10日後…と、
適宜、覚えているかチェックし、
そこで忘れていたらノートに書き出して、
スキマ時間に開いて確認しましょう。
②ステップ法
一回で大量の事柄を暗記するのは大変です。
ステップ法は、一段ずつ階段を昇り降り
するようなイメージで、
一歩ずつ確実に覚えていく暗記法です。
- まず、ひとつの事柄を覚える。
- 覚えたら次の事柄を覚える。
- 1と2で覚えた事柄を一緒に思い出し、
目をつぶって1,2両方を声に出して確認する。 - 更に次の事柄を覚え、1,2,3と一緒に思い出し、
目をつぶって1,2,3全部を声に出して確認する。
この繰り返しで、次々覚えては前に戻って
最初から覚えているか確認し、
スラスラ言えるようになるまで繰り返します。
前に覚えたことと今覚えたことを一緒に確認する
ことで、記憶が定着しやすくなります。
そこで、先程やってみた動画の問題をもう一度、
今度はステップ法を使ってやってみてください。
さっきより簡単で確実に記憶できませんでしたか?
③ホールド法
人間の記憶には、脳が必要ないと判断したら
記憶から削除されてしまう一時記憶である
「短期記憶」と、脳が必要と判断して
長期覚えておくことができる「長期記憶」が
あります。
そして、短期記憶が長期記憶に変わるまでに
必要な時間は15秒と言われています。
これをふまえ、
- 覚えたい事柄を集中して覚える。
- 覚えたら15秒間ぼーっとする。
- 15秒経ったら、覚えた事柄を口に出したり
ノートに書き出したりしてアウトプットする。
というのがホールド法です。
ステップ法と組み合わせると効果的です。
- ひとつの事柄を覚える。
- 15秒ぼーっとする。
- 次の事柄を覚えて15秒ぼーっとしてから
1で覚えた事柄と一緒にアウトプット。
という方法で暗記していくと、効率よく暗記が
捗るでしょう。
英単語の覚え方で効率的な暗記方法は?
英単語を覚えるのは、英語嫌いの方にとっては
本当に苦痛ですよね。
英単語は、リマインドプッシュ法で覚えるのが
おすすめです。
また、覚えるべき単語リストを机の上や
トイレの壁に貼ってちょくちょく眺めると、
「これはリストの上から3番目にあったから、
あっ、○○だ!」
と、写真記憶法的に記憶を呼び出すことも
できるようになってきます。
長文暗記方法でおすすめのやり方は?
長文暗記には断然ステップ法+ホールド法です。
リマインドプッシュ法も、ちょっと加えてみます。
例えば、小中高どこかの段階で必ず覚えさせられる
『平家物語』の冒頭文。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
まずは「、」で区切られるまとまった部分の
頭文字(赤字部分)を平仮名にして
ぎしさせおた と覚えておきます。
⇒リマインドプッシュ法
次に、「、」の区切りでも「。」の区切りでも
ご自分のやりやすい部分で区切って、
一部分覚えたら次を覚えて15秒経ったら
それまで覚えた部分と一緒にアウトプット。
⇒ステップ法+ホールド法
この時に、思い出せない文章があったら、
すかさず「ぎしさせおた」を思い出せば
よいのです。
自動的に文章も思い出すはずですよ。
そして、これも机やトイレに貼っておけば
写真的記憶法も駆使できて、もう暗記は完璧です!
1日で暗記する方法!暗記方法で一夜漬けは逆効果?
暗記が苦手だと、なかなか手を付けられずに
つい後回しにして、結局泣きながら一夜漬けで
覚えて、テストが終わったら速攻で忘れる…
ということになりがちです。
でも、どうしても一夜漬けになってしまった場合、
どうせやるなら、少しでも効率的にできたら
いいですよね。
確実に暗記する方法は繰り返し反復すること
よく、テスト前日にもかかわらず、暗記事項を
チマチマとノートにまとめて、それだけで
やった気になって本番で自滅する人がいますが、
それは「繰り返し反復する」という作業が
できていないからです。
つまり、ノートにまとめただけで覚えたつもりに
なっていて、本当に覚えておくべき事柄が
きちんと長期記憶として次の日まで残っていない
ということです。
「繰り返し反復」 ← コレ、大事です!
テスト前日は、必要最低限覚えるべきことだけを、
暗記と復習が同時にできて効率のいい、
前述のリマインドプッシュ法、ステップ法、
ホールド法を使いこなしてサクサクと覚えて
いきましょう。
反復は多ければ多いほど効果的です。
ステップ法で最後までたどりついた時には、
その段階で既に何度も反復して暗記できている
はずですから、
あとは、寝る前と次の日の朝ざっと反復すれば
ほぼ完璧です。
でも、可能ならば、暗記事項は余裕を持って
せめて1週間くらい前から覚えましょうね。
大人の暗記方法は子供とやり方が違う?
子供の暗記に理屈はありません。
虫の名前、恐竜の名前、ポケモンの名前などを
完璧に覚えているキッズは珍しくありませんが、
子供は自分の興味のあることだったら
まるで水がスポンジに吸収されるように、
無意識にどんどん暗記していきますよね。
ところが、大人はそうはいきません。
もちろん、加齢とともに脳機能が衰えてくる
という悲しい現実もありますが、
大人が暗記しなければならない事柄は、
必ずしも自分の興味のあることとは限りません。
試験勉強など、やりたくもないことを
無理矢理にでも覚えなければならないのが
「大人の暗記」です。
ですから、大人が暗記をする時は、
その暗記に対して、いいイメージを作ることが
大事です。
例えば、
その暗記を完璧にすれば資格試験に受かる
⇒就活に有利!
⇒昇進昇給して年収アップ!
⇒上位企業からヘッドハンティング!
⇒老後も安泰!
など、具体的に今この暗記を頑張れば
いいことが待っているというイメージを持って
あえて意識してモチベーションを上げると、
俄然、やる気が出ると思います。
ここが子供の暗記と大人の暗記の大きな違いです。
今まで述べてきたように、
生活習慣から実際の暗記方法まで、
ちょっとした工夫で、無理なく効率的に
暗記をすることができるようになりますので、
あとはあなたの意識と頑張り次第です。
夢を記憶する方法はある?
夢は、体は休んでいるけれど
脳は働いている状態の眠りである
「レム睡眠」の間に見ると言われています。
レム睡眠中に見た夢の記憶は
次にノンレム睡眠が来るとキャンセルされて
しまうので、レム睡眠の直後に起きなければ
夢を覚えていることができません。
また、目覚めた直後には覚えていた夢も、
起き上がった時には半分以上忘れていたりします。
そこで、夢を記憶しておきやすくするには、
枕元にメモ帳やスマホを置いておき、目が覚めて
まだ夢を覚えている時に、急いでその夢をメモして
「夢日記をつけておく」という方法があります。
ただ、この方法は「危険だ」「気が狂う」などの
噂もありますので、自己責任でお願い致します。
その他には「夢占いを活用する」という方法も
あります。
目覚めたら、すぐにスマホで夢占いのサイトを
開き、その時見ていた夢の意味を検索しましょう。
試験に落ちた夢や死にまつわるような、
一見悪夢と思えるような夢でも、実は吉夢
ということも結構ありますので、
目覚めた直後に夢の意味を調べることは
夢を記憶しやすくなるのと同時に雑学知識も
増えて一石二鳥ですよ!
まとめ
いかがでしたか?
記憶や暗記をするには、
こんなにもいろいろな方法があるんですね。
軽くまとめておきます。
- 記憶力の維持・促進には、
睡眠・運動・食事(+ツボ)が大事 - 記憶法の種類には、
写真記憶法、リマインドプッシュ法、
ステップ法、ホールド法などの種類がある - 確実に暗記するには反復することが大事
- 夢を記憶しておくには夢日記と夢占いを活用
こんなにいろいろ効果的な方法があるのですから、
暗記が苦手な方も、毛嫌いしてばかりいないで
楽しんで暗記をしていってくださいね。
サクサク覚えたおかげでいい結果が出た時の喜びは
ひとしおですよ!