中脘のツボが痛い!原因&正しい位置を解説

ツボの名称

「ストレスでキリキリと胃が痛い」
「夏バテで食欲不振・・・」

そんな時、ちょっとしたツボの刺激で
楽に
なれたら
いいですよね。

まさに、ぴったりのツボがあるのをご存じですか?

中脘のツボを刺激すると夏バテに効果あり
(引用 : 鍼灸医療推進研究会 News Letter より 『「夏バテ」と鍼灸治療』)

夏バテなどちょっとした体調不良の時には
「中脘」というツボをおすすめします。

もちろん、夏バテ以外の症状にもGoodです。

でも、間違ったやり方やで刺激したり
刺激する場所が違っていたりすると、
全く効果がないかもしれません。

そこで今回は

  • 中脘はどんなツボ?効能・概要を紹介
  • 中脘のツボにはどんな効果があるの?
  • 中脘にはお灸がおすすめ?やり方を紹介

など、中脘のツボについて
詳しく解説していきます。

中脘はどんなツボ?効能・概要を紹介

中脘は胃の募穴です。
(*募穴とは「特に臓腑の気が集まるところ」です)

よって、中脘は胃に関わる
症状全般に対して効果
を表します。

また、ストレスや疲れでエネルギー不足に
なっている
時にも中脘は有効です。

以下は中脘への刺激が効果を発揮する
主な症状です。

  • 胃痛、胃もたれ、胃酸過多、消化不良
  • 便秘、下痢、吐き気
  • 夏バテ(食欲不振、睡眠不足、だるさなど)
  • ストレス
  • 頭痛、めまい

中脘の読み方は?英語名では何という?

中脘は「ちゅうかん」と読みます。

英語では特に中脘を表す単語はありませんが、
WHO表記では、”CV12″ となります。

中脘の名前の由来にはどんな意味がある?

中脘の「中」は「中央」を、
「脘」は「胃」を意味します。

これは中脘の位置に由来して、
「胃の中央」という意味です。

中脘の位置はどこ?場所を確認

中脘はその名の由来どおり、
胃の中央にあります。

みぞおちとおへそを結んだ線の
ちょうど中央
です。

中脘の探し方!ポイントは?

みぞおちを起点として指4本下がったところ
且つ、おへそを起点として指4本あがったところに
中脘はあります。

下の動画のような探し方もあります。

どちらのやり方でも、正しいツボの位置を押すと
鈍い痛みが走るので、それで位置がわかります。

中脘を押すと痛い!原因は何?

胃に疾患や疲れがあると、胃の募穴である中脘を
押した時に痛みの反応が出ます。

体がエネルギー不足の「気虚」の状態の時にも
中脘を押すと鈍い痛みを感じるでしょう。

中脘にしこりがあるのは病気の予兆?

胃の調子が悪い時や心身の疲労が溜まっている時
中脘のツボがしこりのようにゴリゴリと感じ、
痛むことがあります。

単なる消化不良や夏バテであればよいのですが、
胃のポリープなどの疾患の場合もありますので
気になったら一度胃の検査をしてみることを
おすすめします。

中脘のツボにはどんな効果があるの?

中脘のツボは、胃腸の不調、エネルギー不足や
ストレスから引き起こされる心身の不調を
改善する効果があります。

ひとつずつ見ていきましょう。

①低血圧気味の人に

低血圧気味の人は、エネルギー不足で基礎代謝が
悪くなっていることが多いです。

中脘にお灸をして体が温まることにより、血流が
良くなって代謝も上がります。

マッサージをする場合は、
優しくじんわりと押す、もしくは時計回りに
ゆっくりさするようにして下さい。

中脘への刺激は食後30分以内は避けましょう

②胃痛や消化不良に

胃に不調を感じる時、
誰でも思わずお腹に手を当てて
さすってしまいますよね。

それは無意識のうちに
中脘をケアしていることと同じです。

胃痛や消化不良には中脘を押したり
お灸をしたりする
ことが効果的です。

カイロも有効です。

中脘をしっかり温めてあげましょう。

③夏風邪や夏バテのケアに

夏風邪、夏バテの時には、
胃もたれや食欲不振などの胃腸の症状と、
だるさ、睡眠不足、疲労感といった

エネルギー不足状態を感じることが
多いと思います。

中脘の得意分野です!

中脘のマッサージ、お灸で体をリラックスさせて
ゆっくり休みましょう。

時間に余裕があったら鍼灸院でしっかりと
鍼治療をしてもらうのもおすすめです。

④ストレス太りに

ストレスが溜まっていると、エネルギー不足に
なっている体がエネルギーを求めて甘いものを
欲してしまうのですが、
その段階では体に甘いものをしっかり消化吸収
するだけのパワー
がありません。

すると体は更なるエネルギーを求めてしまい、
その悪循環で太ってしまうのです。

そんな時は中脘を刺激してパワーチャージ!

食後を避けて、じんわり押してあげましょう。

⑤下痢の時に

中脘は下痢にも効果があります。

温めた手で優しく時計回りにマッサージをしたり
お灸をするのも良いでしょう。

腸の調子が整いますよ。

⑥免疫機能を高めたい時に

免疫力は、人が生きていく上で
とても重要な機能です。

免疫力が低いと体調をくずしやすくなったり
精神的にも元気が出ません。

日頃から中脘を押したりお灸をしたりして
エネルギー不足を解消し、免疫力アップ
はかりましょう。

中脘にはお灸がおすすめ?やり方を紹介

中脘にはお灸がおすすめです。

中脘を温めると、
血行が良くなり代謝が上がります。

皮膚ともぐさの間に台座がある台座灸が簡単です。

じんわりと気持ちの良い温かさを感じるまで、
3回を限度に同じところにすえ、
煙が消えて台座が冷えてからはずしましよう。

下記の場合は中脘にお灸をしてはいけません。

  • 食後30分以内
  • 中脘が酷く痛む時
  • 中脘周りに炎症がある時
  • 体調が悪く疲労感が強い時
  • 発熱中の時

中脘をマッサージ!押し方のコツは?

中脘はお腹の表面に近い位置にあるツボです。

なので、マッサージをする時は
それほど力を入れる必要はありません。

優しくじんわりとイタ気持ちいいくらい
押して下さい。

「の」の字を書くようにゆっくりさすってあげる
のも良いでしょう。

中脘のツボ!妊婦さんが気をつけることは?

中脘のツボはつわり、むくみにも効果があります。

産婦人科の先生の許可をいただいたら
鍼灸院でお灸をしてもらうと良いでしょう。

妊婦さんへの施術経験豊富な治療院を選ぶと
安心ですね。

まとめ

以上、中脘のツボについて解説してきました。
おわかりいただけましたでしょうか?

もう一度、要点をまとめておきましょう。

  • 中脘は胃疾患全般に効果がある
  • ストレスやエネルギー不足が原因の
    心身の不調にも効果がある
  • 夏バテにも良い
  • 妊婦さんのつわりやむくみにも効果あり
  • お灸が最適
  • マッサージはじんわり優しく

ストレスや夏バテで食欲が湧かない時や
どうにもこうにも疲れが抜けない時は
中脘を刺激して活力を取り戻して下さいね。

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