ぐっすり熟睡してスッキリ目覚め、
朝からサクサク軽やかに動ける。
それが質の良い睡眠です。
睡眠はからだとこころの回復を行う働きがあり、食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣と同じように健康に深く関わっています。 (中略) 質の良い睡眠が得られると日中の状態が良くなり、活動的に過ごすことができます。日中の活動的な生活がまた、良質な睡眠をもたらし、からだとこころを健康にします。(引用 : 健康長寿ネットHP より 「質の良い睡眠の健康への効果」)
でも現実には、よく眠れず睡眠不足のまま
朝を迎えてしまうことも多いですよね。
睡眠は大事です。
ツボ指圧で睡眠の質を上げて
朝までグッスリ眠ってみませんか?
といっても、それには睡眠に効果のあるツボを
的確な方法で押さないと意味がないので、
今回は、
- 睡眠の質を高めるツボを動画で紹介
- 睡眠の質が悪いとどうなるの?
- 睡眠の質をツボで更に高めるには?
など、良質な睡眠をもたらすツボとその活用法に
ついて詳しく解説していきます。
ぜひ、参考になさってくださいね。
睡眠の質が悪い!よく眠れない原因は?
体は疲れているのに
布団に入ってから何時間も寝付けなかったり、
はたまた、眠りが浅くて夜中に何度も
目が覚めてしまったり…
よく眠れないのには、次のような原因があります。
- ストレスでイライラ・クヨクヨと
いろいろな思いが頭の中をぐるぐるしてしまう - 寝る前にお酒やカフェイン(濃いコーヒーなど)
を摂って目が冴えてしまった - 部屋の環境が悪い(明るい・暑い・寒いなど)
- 外の環境が悪い(明るい・うるさいなど)
- 体に痛み・かゆみ・ムズムズ感などがあって
苦しくて寝付けない - 冷え性で手足が冷たくて寝付けない
- 寝る前にスマホやパソコンに熱中してしまった
など。
そのような時は、
体の自律神経が乱れ交感神経が緊張・興奮した
状態になっています。
自律神経が乱れると血行も悪くなり、
睡眠の質が著しく悪化します。
睡眠の質を高めるツボを動画で紹介
それでは、睡眠の質を高めるツボを
ひとつずつ見ていきましょう。
ツボの位置をしっかり把握できるように
動画も付けましたので、ご確認ください。
まずは、良質な睡眠に欠かせない基本のツボ、
百会・失眠・安眠をご紹介します。
百会(ひゃくえ)
睡眠には欠かせない万能ツボです。
頭部・脳の血行が良くなるので、
頭がスッキリ軽くなって頭痛や鼻詰まりも
取れ、睡眠の質が高まります。
気持ちが高ぶって寝付けない時にも
起き抜けの眠気覚ましにも、
どちらにもおすすめです。
両手の人差し指と中指で押し揉みましょう。
失眠(しつみん)
寝付きが悪い時や夜中に何度も目が覚めて
しまうような時に最適なツボです。
踵は硬くて、軽く押したくらいでは圧がツボまで
届きにくいので、押す時は親指で強く押すか
マッサージ棒を使うとよいでしょう。
足裏から血行が良くなるので、足のむくみにも
効果大です。
安眠(あんみん)
動画の説明にも書いてありますが、
安眠のツボは、特に自律神経に作用し
脳をリラックスさせてくれるので、
不眠症や寝不足の時、寝る前に優しく押し揉んで
刺激すると、気持ちよくグッスリ眠れます。
①睡眠の質を高める快眠のツボ
足三里(あしさんり)
足の疲れや冷え、胃腸の不調に効果があります。
足が冷えてだるかったり胃腸の調子が悪くて
苦しく眠れない時に押してあげましょう。
寝付きがよくなり、朝もスッキリ目覚められます。
また、失眠のツボも一緒に押すと、尚効果的です。
②寝付けない時に入眠しやすくなるツボ
まずは、寝る前に百会・失眠・安眠のツボを
押しましょう。
それだけでもかなり入眠しやすくなりますが、
更に押すなら、手のひらの老宮をおすすめします。
老宮(ろうきゅう)
老宮は、ストレスや精神的な疲れに作用し
心を鎮めて入眠に誘ってくれます。
③朝スッキリ起きられるツボ
グッスリ深く眠ることで朝もスッキリ
起きられるので、
やはり寝る前の百会・失眠・安眠は外せません。
それにプラスして、朝起きた時に首の後ろの
風池のツボを押すと、頭の血行がよくなって
シャキッと目が覚めますよ。
ツボ押しで睡眠の質が上がるのはどうして?
ツボ押しには、
自律神経の乱れを改善する効果があります。
自律神経は全身に張り巡らされているので、
ツボを押して凝り固まったツボがほぐれると、
緊張して交感神経に傾いていた自律神経が
副交感神経の方に傾き、心身がリラックスします。
そうなることで血行が良くなり冷えや内臓機能も
改善されるので、睡眠の質が上がるのです。
赤ちゃんや子供の睡眠にも効果的?
赤ちゃんやお子さんが
夜になってもなかなか寝付いてくれなかったり
夜中に何度も起きてぐずったりすると、
お母さんはヘトヘトに疲れてしまいますよね。
ツボは、赤ちゃんや子供にも即効です。
ただし、小さいうちはまだ皮膚が薄く敏感なので、
優しくさするだけで十分です。
失眠に関しては、さするよりは若干強めの
優しく押すくらいがちょうどいいかと思います。
お母さんのぬくもりと相まって、
すぐに眠りについてくれるでしょう。
妊婦さんでも睡眠のツボを押してもいい?
妊婦さんは、つわりや腰のだるさなどで
不眠になりがちなのですが、薬を飲むわけにも
いかないので、ツボで解決したいところです。
ただし、妊婦さんの体はとてもデリケートです。
ツボ押しをしたい場合は、必ず産婦人科の先生に
相談してください。
そこでOKが出ても、
最初は妊婦さんへの施術経験豊富な鍼灸院に行って
施術がてらいろいろ教わるとよいでしょう。
睡眠の質が悪いとどうなるの?
睡眠の質の悪さは、心身に悪い影響を与えます。
自律神経が乱れますので、具体的には、
- 免疫力の低下 ⇒ 風邪や病気のリスク
- 高血圧になる ⇒ 脳梗塞・心不全のリスク
- 血糖値が下がらない ⇒ 糖尿病のリスク
- 朝起きても頭がボーッとして
集中力や意欲が出ない ⇒ 鬱状態のリスク - 食欲抑制ホルモンの分泌が
減少⇒ 肥満のリスク
など…
こうやって並べると、
改めて、良質な睡眠を取ることの重要性を
痛感させられますね!
睡眠の質をツボでさらに高めるポイントとは
睡眠の質を改善するにはツボが効果がある
ということについて解説してきましたが、
ツボは、押す時の押し方やタイミングによって
更に効果が上がります。
押し方
- 基本的には、息を吐きながら指でグーッと
3~5秒押す、という動作を10回程度 - 上の押し方にプラスして押し揉んでもよい
- 失眠のツボはマッサージ棒を使うのがおすすめ
タイミング
- どのツボも寝る前に押すのが効果的。
- 百会・風池は朝起きた時にも押すとよい。
睡眠の質向上にはツボ指圧だけでなくお灸も◎
睡眠の質向上には、ツボにお灸をすることも
とても効果があります。
お灸は皮膚の表面だけでなく、ツボの奥深くまで
温めて筋肉を緩めることができます。
その結果、
自律神経の調整・血行促進・冷えの解消に
より確実な効果を発揮します。
お灸の煙は苦手な方も多いですが、
実はリラックス効果のあるシオネールという
成分が含まれていますし、
最近のお灸は煙の少ないタイプや
アロマの良い香りがするものもあります。
寝る前のお灸は、至極のリラックスタイムです。
あまりの気持ちよさに病みつき間違いなしですので
ぜひ一度、お試しになってみてください!
まとめ
いかがでしたか?
睡眠の質を侮ってはいけませんね!
では、最後に軽くまとめます。
- ツボ押しは自律神経の乱れを改善する
- 赤ちゃんや子供が寝付かない時には
ツボを優しくさすってあげるとよい - 妊婦さんのツボ押しは産婦人科で要相談
- 睡眠の質が悪いと心身に様々な悪影響がある
- ツボは押し方とタイミングで更に効果アップ
- 寝る前にお灸をするのは効果大
毎日気持ちよく眠れるかどうかは、
生命の根幹に関わる重大問題です。
これを機に、一度あなたの睡眠を見直して、
ツボへの指圧やお灸で
快眠を手に入れてみませんか?