ある日突然、
肩が痛くて上がらなくなる五十肩・四十肩。
そんな辛い症状に朗報です!
鍼灸療法は五十肩にも効果があります。五十肩には鍼灸の健康保険適用が認められているので、健康保険を使って治療を受けることができます。
(引用 : 公益社団法人日本鍼灸師会HPより「鍼灸の適応症」)
健康保険適用で治療可!
でも「鍼灸院に頻繁に通う時間がないから、
お灸やツボ押しならセルフでやってみたい」
という方も多いと思います。
だからと言って、やり方がわからないままに
痛みをがまんしてグイグイ押したり揉んだりしたら
余計症状が悪化してしまうかもしれませんよ・・・
そこで、今回は
- 五十肩・四十肩におすすめのツボ6選
- 五十肩のツボへのお灸・マッサージのやり方
- 五十肩に効く食べ物はある?
など、五十肩・四十肩をセルフで緩和する方法を
解説していきます。
ぜひ参考になさってくださいね。
五十肩・四十肩のツボ!おすすめ6選を紹介
五十肩・四十肩は、50代・40代に頻発する症状で、
正式名称は「肩関節周囲炎」といいます。
はっきりとした原因は不明ですが、
肩関節に炎症が起こって肩周りの筋肉が固くなる
ため、腕を上げたりひねったりしようとすると
肩に激痛が走り、腕が動かし辛くなります。
五十肩と四十肩の症状の違いは特にありませんが、
50代で発症したら五十肩、40代で発症したら四十肩
という捉え方でOKです。
特に何もしなくても症状が消えることが多いですが
痛みが辛い時は消炎湿布などで痛みを抑えるのが
一般的です。
1.五十肩・四十肩のツボ!大転子にあるのは?
大転子(だいてんし)とは、
大腿骨上部の外側の出っ張りのことです。
ちょうど足の付け根になり、押すと圧痛を感じます。
五十肩・四十肩の急性期は、
肩や腕そのものではなくこの大転子を刺激して
痛みの症状を鎮めます。
ちなみに、肩の痛みと大転子のツボは左右逆で、
右肩の痛みには左側の大転子、
左側の痛みには右側の大転子を刺激します。
2.五十肩・四十肩のツボ!手にあるのは?
合谷(ごうこく)
手の甲の親指と人差し指の骨の付け根の
くぼみでやや人差し指寄りのところ。
万能ツボで、特に肩から上の不調に効果が
あります。
五十肩の痛みも緩和します。
3.五十肩・四十肩のツボ!肩甲骨にあるのは?
天宗(てんそう)
肩甲骨の真ん中にあります。
肩と背中の痛みに効果があります。
4.五十肩・四十肩のツボ!足にあるのは?
足では、足裏にある反射区がその名の通り
五十肩・四十肩にぴったり対応しています。
四十肩・五十肩点(しじゅうかた・ごじゅうかたてん)
足裏の薬指と小指の股の間から
まっすぐ下がったふくらみのところ。
四十肩・五十肩の痛みを緩和します。
肩(かた)
足裏の人差し指の付け根から小指の付け根に
向かって、肩に対応した反射区が並んでいます。
肩と首の血行が良くなり、凝りがほぐれてきます。
5.五十肩・四十肩のツボ!手首にあるのは?
手首には、五十肩・四十肩に対応するツボが
6箇所あります。
肩と腕の血行を良くして痛みを和らげます。
暘谷(ようこく)、陽地(ようち)、陽谿(ようけい)
手首の甲側のしわの上で、
暘谷(小指側の端のくぼみ)、陽地(中央)、
陽谿(親指側の端のくぼみ)となります。
神門(しんもん)、大陵(たいりょう)、太淵(たいえん)
手首の手のひら側のしわの上で、
神門(小指側の端のくぼみ)、大陵(中央)、
太淵(親指側の端のくぼみ)となります。
6.五十肩・四十肩のツボ!肩にあるのは?
肩井(けんせい)
首の付け根と肩先の中間にあります。
肩の血行を促進します。
肩髃(けんぐう)・肩髎(けんりょう)
腕を真横に上げた時に肩先にできる
ふたつのくぼみのうち、前側の方が肩髃で
後ろ側の方が肩髎です。
五十肩・四十肩の、特に三角筋の痛みに
効果があります。
五十肩のツボにお灸をする方法!四十肩にも効く?
お灸は、ツボを芯から温めて身体の血行を良くし、
筋肉のこわばりを緩めます。
五十肩のツボにお灸をすえると、
首から肩への血流がスムーズになり
凝り固まった肩・肩甲骨周りの筋肉がほぐれ、
五十肩の辛い症状が緩和されます。
お灸で肩・肩甲骨周りの血行がよくなると
そこに疲労物質が溜まりにくくなるので、
お灸をすることは、筋肉疲労による
辛い肩こりや首こりの予防にも最適です。
肩や肩甲骨にあるツボには、
火を使ったお灸をセルフでするのは難しいので、
火を使わずシールで貼るだけのタイプのお灸を
使うとよいでしょう。
前述のとおり、五十肩と四十肩は同じ症状なので、
もちろん、四十肩にも効果がありますよ!
五十肩のツボのマッサージのやり方は?【四十肩も】
五十肩(四十肩も)のなり始めは、
ちょっと肩を動かしたり腕をひねっただけで
激痛が走って大変ですよね。
そのような急性期には、
肩や肩甲骨の痛い部分にあるツボではなく、
まず、患部から離れた大転子や手足のツボを
マッサージしてください。
患部から離れていても、これらのツボは
肩の方まで経絡で繋がっているので、
痛い患部に触れずに患部の炎症を鎮めることが
できます。
五十肩の症状が起きている時は、
患部から離れたツボでも押すとかなり痛いですが、
痛過ぎない程度(イタ気持ちいいくらい)の圧で
息を吐きながらグーッと押したり、
ゆっくり揉んだりしてみてください。
手首の6ツボは、全部でなくても
押してみて特に痛いところを重点的に
マッサージすれば大丈夫です。
マッサージ棒を使うのも効果的です。
五十肩を一瞬で治す方法はある?ツボの即効性は?
五十肩のツボは、比較的どれも即効性があります。
特に、大転子や手首の6ツボは即効性が高いので
試してみてくださいね。
ちなみに、今流行の「筋膜リリース」で、
下記の動画のような方法もあるようです。
コレ、簡単ですし意外と効果大なので、
肩こりの時にもおすすめです。
五十肩に効く食べ物はあるの?
お灸やマッサージもいいですが、
毎日おいしく食事して五十肩も治ってくるのなら
ぜひ試してみたいですよね。
五十肩のケアは、急性期以外は肩周りを温めて
関節や筋肉が動きやすくなるように心がける
必要があります。
加齢による関節の軟骨のすり減りや筋肉減少を防ぐ
コラーゲンとコラーゲンの生成に必要な
ビタミンCを多く含んだ食べ物を多く摂ることを
心がけましょう。
ビタミンCは熱で壊れてしまいますので、
生で摂れる野菜やフルーツがよいでしょう。
コラーゲンたっぷりな水炊き鍋(鶏はモモ肉より
手羽先の方がコラーゲンが多く含まれています)で
身体を温めて、シメにフルーツはいかがですか?
まとめ
いかがでしたか?
五十肩・四十肩になると、その痛みから
ちょっとした日常の動きにも支障がでますが、
肩や腕の痛みも肩関節の動きも、
ツボのケアで改善することができます。
軽くおさらいです。
- 五十肩と四十肩の違いは発症する年齢
- 五十肩にはお灸が効果あり
(ただし、急性期には禁忌) - 五十肩のツボへのマッサージは即効性あり
- 五十肩にはコラーゲンとビタミンCを摂ろう
生きとし生けるもの、老化現象は避けられません。
五十肩・四十肩もそのひとつですが、
お灸やマッサージでツボをケアすることで
痛みを和らげ、どうにか折り合いをつけて
うまく付き合っていってくださいね。