お灸の効果とは?お悩み別に効く10のツボを紹介

お灸

お灸をするとどんな効果があるか
ご存知ですか?

首や肩のコリ、不眠、胃腸の不調・・・
お灸にはみなさんのお悩みを解消する
効果が沢山あるんです。

でも、お灸を買ったとしても、
効果のあるツボの位置がわからなければ、
使えないですよね。

そこで今回は、
体のお悩みに効果絶大の代表的な10のツボ
わかりやすく紹介していきます。

  • お灸の種類の選び方
  • お灸を使うタイミングと注意点
  • 起源やお灸が効くメカニズム

なども詳しくまとめましたので、
ぜひ参考にしてくださいね。

お灸の効果別おすすめのツボ10選を紹介

沢山あるツボの中から
初心者に見つけやすいおすすめのツボ
効果別に紹介します。

ツボの位置は体型などによって微妙に違いますから、
最初は、正確さにこだわらず、
気持ちよく感じれば良いくらいの気持ちで
やってみてくださいね。

 ①首から上の痛みに効くツボ『合谷』

お灸教室などでも、最初に習うことが
多いのが「合谷(ごうこく)」です。
目、鼻、歯など首から上の症状によく効きます。

合谷の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

合谷は肩こりなどにも効く、
万能のツボです。

②気持ちの安定に効くツボ『神門』

不安なときやリラックスしたいとき、
嫌な考えを止められないとき、
「神門(しんもん)」にお灸をしてみてください。

気持ちの切り替えを助けてくれます。

神門の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

不眠、動悸、便秘などにも効きますよ。

③女性特有の症状に効くツボ『三陰交』

生理痛や月経前症候群に効果絶大なのは
「三陰交(さんいんこう)」です。

三陰交の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

消化器や肝臓、腎臓など、
内臓の働きも助けてくれます。

④体力増強に効くツボ『足三里』

何にでも効く万能のツボです。

病気の予防や体力増強、
全体的に元気になりたいとき
「足三里(あしさんり)」です。

足三里の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

足の疲れやむくみにも効果があります。

 ⑤頭の疲れに効くツボ『湧泉』

頭の血流を良くすることで、
疲れを取っていきます。

首のコリにも効果的なツボが
「湧泉(ゆうせん)」です。

湧泉の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

足の冷えや不眠にも効果がありますよ。

⑥呼吸の浅さに効くツボ『中脘』

「中脘(ちゅうかん)」
呼吸を深くしてくれるツボです。

ストレスが溜まってくると、
なんだか息が苦しいことってありますよね。

そんなときにぜひお灸をしてみてください。

中脘の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

全体的に元気にしてくれますので、
特に不調がない方にもおすすめのツボです。

 ⑦消化不良に効くツボ『手三里』

「手三里(てさんり)」
胃腸の働きを整えるツボです。

食べ過ぎ、飲み過ぎの際に、
お灸してみてください。

手三里の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

だるいとき、やる気がでないときにも、
手三里はおすすめです。

 ⑧冷え性に効くツボ『肩井』

全身の血行が良くなるので、冷え性に効果的
ツボが「肩井(けんせい)」です。

肩井の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

首や肩のコリ、目の奥の痛み、
歯痛にも効きます。

 ⑨風邪に効くツボ『風池』

「風池(ふうち)」は熱っぽいときや
咳がでるときなど、
風邪の初期症状によく効きます。

風池の取り方が簡単にわかる動画はこちらです。

風池は頭痛にも効くのが嬉しいですね。

⑩情緒不安定に効くツボ『関元』

情緒不安定や月経前症候群による
気分の落ち込みにも、
よく効くツボが「関元(かんげん)」です。

関元の取り方が、簡単にわかる動画はこちらです。

下腹部をあたためますから、
尿のトラブルにも効果があります。

他にもある!お灸の意外な効果とは?

ここまでご紹介してきた
スタンダードなツボと効果の他にも、
お灸には意外な効果もあるんです。

少しマニアックなお灸の効果
一部をご紹介すると・・・

  • 太りやすい
  • 歯ぐきの腫れ
  • しゃっくり
  • トイレが近い
  • 抜け毛が多い
  • 子どもの夜泣き

このような症状にも、お灸は効果的なんです。

例えば、合谷や足三里は太りやすさにも効く
など、不調をケアするついでに得られる
効果にも注目したいですね。

 お灸の効果はいつからあらわれる?

お灸をして、
すぐに出る効果/出ない効果があります。

  • 血行が良くなり体が暖まる
  • ホッとリラックスできる
  • リラックスして眠りが深くなる

このような効果はすぐに得られる人が多いでしょう。

一方で、慢性的な持病や
長年の肩こりなどにはすぐに効果がでません。

では、効果はいつからあらわれるのでしょうか。

昔から「灸100日」という言葉がありますが、
これはお灸を100日していれば何とかなる
という意味です。

効果は約100日であらわれます。

これは細胞の生まれ変わりの
タイミングと同じなんですよ。

なので、まず3ヶ月はお灸を
続けてみることを
おすすめします。

お灸の種類の選び方!形状によって効能は違う?

お灸には、温灸・棒温灸・点灸・台座灸など
いくつかの種類があります。

どれを選べばいいのか悩みますね。

種類によって効能が違うのかなど、説明します。

 形状の違い

お灸には様々な形状があります。
使い方も違うんですよ。

温灸

温灸は、灸器というものを使います。
温灸器に火のついたもぐさを入れ、
そこから出る熱をツボに当てます。

温灸器を直接、肌に当てる必要はないので、
頭の天辺など、お灸を置けない場所を
あたためるのに便利です。

最近はペットボトルにお湯を入れる、
ペットボトル温灸も人気です。

棒温灸

棒状のお灸に火をつけて、ツボにかざしてあたためます。
長時間、広い範囲をあたためられるので、
リラックス効果が抜群です。

棒灸も直接当てる必要がないので、
動き回ってしまう
ペットのケアにも使われます。

点灸

もぐさを肌に直接乗せて、火を点けます。
昔ながらのお灸です。
やり方を間違えると火傷につながりますから、
最初は鍼灸師さんの指導してもらってください。

台座灸

今、一番ポピュラーなお灸です。
もぐさを和紙で包んで、紙パルプの台座につけてあります。
中身は点灸と同じになります。

台座灸には、裏にシールがついているものもあります。
肌に貼り付いてずれないので便利ですね。
シールがあってもなくても、効果は変わりませんので、
用途に合わせて選んでください。

最初は道具がいらず、安全な
台座灸から始めるのをおすすめします。

 火・けむり・ニオイの有無

お灸には種類があります。

どのようなタイプを選ぶかは
お好みによっても変わりますが、
お灸選びのポイントになりますね。

火の有無

  • 火を使うタイプ
  • 火を使わないタイプ
    (水、レンジ、シールを剥がす等)

煙の有無

  • 煙が出るタイプ
  • 無煙・微煙のタイプ

ニオイの有無

  • もぐさのニオイのあるタイプ
  • 無臭のタイプ
  • アロマなどの香りがついているタイプ

どれを選んでもお灸としての効果は同じ
なので、ツボの位置や用途に合わせて
選んでくださいね。

 市販のお灸商品と鍼灸院の施術はどう違うの?

市販のお灸と鍼灸院の施術は違うのでしょうか。

市販のお灸と鍼灸院の施術の違いは、
国家資格者である鍼灸師が
施術をするというところにあります。

症状が同じでも、
原因によって最適なツボが違いますし、
実は、季節によってよく効くツボも違うんです。

知識のある鍼灸師だからこそ、
最適なツボを選ぶことができ、
効率的な治療が可能になります。

一度、自分に合ったツボを聞きに
相談に行ってみてはいかがでしょうか。

お灸はどのタイミングでいつ使うのが効果的?

お灸を使うのはいつが良いでしょうか。

基本的にはいつでも大丈夫なので、
ご安心ください。

避けたほうが良いタイミングは3つだけあります。

  • 入浴の前後
  • 食事の前後
  • 飲酒後

全身の血行が良くなってお灸の効果が薄まったり、
やけどをしやすくなったりするので
ご注意下さい。

 やけどに気を付けて!お灸を使う時の注意点

お灸を使用してやけどができると、
うっすらと痕が取れないこともありますから、
やけどは避けたいですよね。

このような方はやけどをしてしまう
リスクがありますので、
やけどを避けるためには該当する期間は
お灸をやらない方が良いでしょう。

  • 飲酒した人
  • 発熱している人
  • 自分の意思でお灸を取り外せない人
  • 赤みやかゆみ、肌にアレルギー症状が出ている人
  • 糖尿病や神経の疾患で感覚に障害のある人
  • 妊娠中の人
  • 血行障害のある人

また、お灸はいつもは大丈夫でも、
その日の天気や体調によって、
熱く感じることがあります。

熱いと思ったときは、このようにして下さい。

  • すぐに位置をずらす
  • 取り外す

熱いと思ったらとにかく
我慢しないのが大事
です。

我慢すると身体が緊張して、
せっかくのお灸の効果が薄れてしまいます。

お灸とは?起源と歴史を調べてみた

では、お灸とはいつからあったのでしょうか。

なんと、お灸の起源は原始時代と言われています。
原始人は石の鍼を使って鍼治療をしたり、
発火用に使っていたもぐさをお灸として使ったり
していたそうです。

とはいえ、歴史上でお灸の治療が確立されたのは、
今から約3000年前。
中国の殷王朝・周王朝時代になります。

そして、約1000年前に、
仏教文化と一緒に、遣唐使や遣隋使によって、
日本にもたらされました。

昔から庶民が気軽に使える、
民間療法だったようです。

お灸が効くメカニズムはどんな仕組みなの?

何万年の昔から、
お灸は人の身体の不調を治してきました。
そこにはどんな仕組みがあるのでしょうか。

東洋医学では、
ツボを刺激することで体の不調を治療します。
お灸の場合は熱を使って、
ツボに直接アプローチするのです。

人の体には14本の経路があると、
東洋医学では考えます。
その流れが悪くなると、その詰まりが、
「不調」として身体に現れるんですね。

ツボにお灸をすることで、
経路の流れを良くして、不調を改善する、
というのがお灸のメカニズムです。

 まとめ

ここまで、お灸の効果と、
おすすめのツボについて説明してきました。

ぜひ、お悩みに合わせてツボを選び、
お灸をしてみてくださいね。

ゆっくり、けれど確実に、
体調改善していくのがお灸の良いところです。

また、体調が悪い時や熱いと感じる場合は
無理をしないのも鉄則です。

お灸を続けていると、
いつの間にか健康になっていますよ。

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