気の合う仲間との飲み会、ついつい話が弾んで
お酒の量も増えてしまいがちですよね。
でも、お酒は危険も伴います。
飲酒は、意識状態の変容を引き起こす。このために交通事故等の原因の一つとなるほか、短時間内の多量飲酒による急性アルコール中毒は、死亡の原因となることがある。(引用 : 厚生労働省 「健康日本21(アルコール)」より)
記憶をなくすほど飲んでしまうのは、
やはり問題です。
一歩間違えば死の危険もありますよ!
そこで今回は、
- お酒で記憶をなくすメカニズムは?
- 記憶をなくすお酒の量ってどれくらい?
- お酒で記憶をなくす人におすすめ対策は?
など、お酒で失敗しないためのノウハウを
詳しく解説していきます。
飲んでも記憶がなくならない方法も
調査しましたので、
飲み過ぎて記憶をなくしたことがある方や
いつか自分にもそんなことが
起こってしまうのではないかと心配な方は、
ぜひ、参考になさってくださいね。
酒で記憶をなくすって本当なの?そのメカニズムとは?
昨晩は、飲み会で普通に楽しく
過ごしていたはずなのに、
ハッと気がついたらそこは家のベッドの上!
その上、昨日の飲み会の席での自分の言動も、
どうやって家まで帰ってきたのかも
全く覚えていない!
お酒を覚えたての若い頃にはよくある失敗ですが、
それ、実はとても怖いんです!
ブラックアウトとは?
大量飲酒で酩酊してしまい、ある時点からの記憶が
プッツリ途絶えてしまうことを「ブラックアウト」
といいます。
元々遺伝的にブラックアウトになりやすい
体質の人もいますが、
一般的には、飲酒によって体内アルコール濃度が
0.15%を超えると、ブラックアウトが起きやすく
なると考えられています。
そして、ブラックアウト状態になると
脳の中で記憶を司っている「海馬」の反応が
悪くなり、新しい記憶が定着できなくなって
しまいます。
そのため、朝、気がついた時には
前の晩の記憶が全くないというわけです。
ただし、海馬は働かなくても空間や言語を司る
脳の中枢は働いているので、
本人は自分がブラックアウト状態に陥っている
ことに全く気付いておらず、
普通に会話をし、自分で電車やタクシーに乗って
家まで帰れてしまうのです。
ブラックアウトは
単なるお酒の失敗ではありません。
繰り返すと徐々に脳が萎縮して、
アルコール中毒や認知症に発展する恐れがある
怖い症状であることを強く認識してください!
酔って記憶がない時の行動は男女で違う?
体内の血中アルコール濃度が0.15%を超えると
ブラックアウトが起きやすいということは
前述しましたが、血中アルコール濃度の上昇率は
男女で差があるようです。
一般的に、体重の7%が血液だと言われています。
体育会系の体の大きな男性は比較的お酒に強い人が
多い印象ですが、
それは、体が大きい = 血液量が多い からだと
考えられます。
つまり、同じ量のお酒を飲んでも、男性に比べて
体重の軽い女性の方が血中アルコール濃度が
上昇するのが早く、
結果的に女性の方がブラックアウトを起こしやすい
と言えます。
そのようなこともあり、あくまで一般論ですが
酔って記憶がない時の行動は、男女で少し違いが
あるのかもしれません。
お酒で記憶をなくす男の特徴
ベロンベロンになるまで飲んで
ブラックアウトしてしまうことが武勇伝のように
思っている男性は多いですが、
反面、自制したくても仕事や大学での付き合い上、
どうしても飲まざるをえない場面もありますよね。
お酒で記憶をなくしやすい男性の特徴は
- とにかくお酒が大好きで、
場を盛り上げるために、つい率先して
飲んでしまう - お酒を勧められたら、本当は嫌でも断れない
- ストレスがたまっていて、
それを解消するためについ深酒してしまう
など、明るい酒豪からネガティブな理由で
ひとり暗く飲んでいる人まで様々ですが、
記憶がない状態に突入したまま、暴言を吐いたり
セクハラをしたり、周りに迷惑をかけていることは
ありませんか?
ブラックアウトは決して武勇伝ではありませんよ。
酒癖が悪いといつ我が身を滅ぼすかわかりません
ので、お気をつけくださいね。
お酒で記憶をなくす女の特徴
女性は、男性に比べて血中アルコール濃度の上昇が
早いだけではなく、肝臓でアルコールを分解する
速度が男性に比べて遅いので、ブラックアウトする
確率も、より高くなります。
お酒で記憶をなくしやすい女性の特徴は
- 飲むとやたら絡み出す or 笑い上戸になる
- ついブラックな本音が出てしまう
- 寝てしまう
など、良くも悪くも普段は垣間見れない本性が
出てしまうことが多いのではないでしょうか?
あとで、その時の様子を人から聞いて恥ずかしい
思いをしたことがある方もいるのでは?
女性の方がブラックアウトしやすいということを
常に念頭において、お酒を楽しんでくださいね。
酒で記憶をなくすのは癖って言うのは本当?
医学界では「ブラックアウトは生涯で一度だけ」と
いうのが常識だそうですが、
残念なことにお酒で記憶をなくすブラックアウトは
一度経験すると癖になってしまうようです。
何度ブラックアウトして痛い目にあっても
懲りずに何度も同じように深酒をして
記憶を失う人、あなたの周りにもいませんか?
ブラックアウトは一種のアルコール中毒です。
前述のように、何度も繰り返していると
本当に脳が萎縮してアルコール中毒や認知症になる
可能性大です。
軽く考えていると後々大変なことになるかも
しれませんから、
ブラックアウトが癖になっている自覚がある方は、
お酒を飲む時には十分に注意してくださいね。
酒で記憶をなくすのはスピリチュアルが関係している?
世の中には、
「お酒を飲んで記憶をなくすのは
スピリチュアルが関係しているらしい」という、
なんだか怪しい新興宗教の勧誘のような話が
あるようです!
スピリチュアルとは「目に見えない霊的なもの」と
いうような意味です。
元は西洋的な価値観なので、日本ではなじみが
薄いかもしれませんが、
例えば、神社に行った時に何とも言えない神々しい
オーラを感じて厳粛な気持ちになったり、
何か困難なことが上手くいった時に、ご先祖様に
守られていたと感じたり、
スピリチュアルとは、そういう目に見えない霊的で
不思議な影響・波動のようなものです。
そのような観点から、
「飲酒すると自分の波動が低下するので、
悪い運気を引き寄せたり、成仏できずに漂っている
霊が憑依してしまう」
などというまことしやかな説が流れ、
それが「酒で記憶をなくすのは、飲酒によって
スピリチュアル的な波動が低下して自分が自分で
なくなってしまうから」という解釈になったものと
思われます。
ちなみに、イスラム教やヒンズー教など飲酒を
禁止している宗教もありますが、
神社の儀式には御神酒が必須であることからも
わかるように「飲酒すると波動が下がる」という
説は日本人的な考え方ではありませんし、
キリスト教でもミサでワインが登場します。
スピリチュアル説を信じる信じないは
あなた次第ですが、
「飲んだら波動が下がって運気も下がる!」と
思っていれば、
深酒の抑止にはいいかもしれませんね。
酒で記憶をなくすお酒の量ってどれくらい?
一般的な体格の男性は、
ビールなら中びん4~6本、日本酒なら4~6合程度で
血中アルコール濃度が0.15%を超え、
いわゆるブラックアウトが起きて記憶がなくなる
酩酊状態になります。
もちろん、これはあくまで平均的な場合ですので、
元々遺伝的にお酒が弱い人や体の小さな女性などは
もっと少量の飲酒でもフラフラになってしまう
ということも十分にあり得ます。
お酒を飲むと気持ちよくなって、ついついハメを
外してしまいたくなる時もありますが・・・
大事なことなので何度も言います!
ブラックアウトを繰り返していると脳が萎縮して
アル中・認知症まっしぐらですよ!
ちなみに、酩酊状態の10分の1の0.015%程度の
血中アルコール濃度でも脳の機能に影響が出る
ことがわかっているので、そんな微量な数値でも
道路交通法では酒気帯び運転の基準値超えです。
血中アルコール濃度0.15%がどれだけ危険か
わかりますよね。
ここでひとつ提案します。
ブラックアウトの恐怖にビクビクしながら
量を気にしつつ飲むよりは、
むしろ、この際、お酒はやめてみるという選択も
いいかもしれませんよ。
お酒で記憶がない!思い出す方法ってあるの?
お酒で記憶が飛んでしまったら、
朝、目が覚めて二日酔いでガンガンする頭を
フル回転してどうにかして何か思い出そうと
しても、何ひとつ思い出せませんよね。
それもそのはず!
だって、ブラックアウトしてしまったら、
記憶を思い出そうにも「記憶そのものがない」
のですから。
そんな時は、とりあえず記憶を遡って
どこまでなら覚えているかを確かめ、
あとは一緒にいた人に聞くしかありません。
でも、ツイッターやインスタグラムを
やっていたりして普段からスマホでいろいろと
写真を撮る習慣がある方なら、
記憶はなくても、出てきたお料理やドリンクの
写真を撮ったり、行き帰りに外でおもしろい風景を
見つけて写真をインスタにアップしているかも
しれませんので、念の為、スマホをチェックしたら
よい手掛かりがあるかもしれませんよ!
酒で記憶をなくす人におすすめの対策とは?
お酒で記憶をなくさないためには
極力、血中アルコール濃度が上がるのを押さえる
必要があります。
そのための対策方法を解説していきますので、
次の飲み会の時にはぜひ実行してみてくださいね。
お酒で記憶がなくならない方法はあるの?
もう既に何度もお酒で記憶をなくしている方に
とっては、これ以上同じことを繰り返さないための
対策は喫緊の課題ですよね。
それには、二段階の対策が効果があります。
① 普段の食事・飲酒前にすること
まずは、お酒に飲まれない体づくりです。
脳神経を正常に保つための補酵素である
ビタミンB1・B6・B12が含まれた食材を
普段の食事でも積極的に摂りましょう。
含有量が多くおすすめなのは以下の食材です。
- ビタミンB1 ・・・ 豚肉、たらこ、玄米ごはん
- ビタミンB6 ・・・ にんにく、牛レバー、カツオ
- ビタミンB12 ・・・ シジミ、アサリ、鶏レバー
また、お酒を飲む当日には、CMでもおなじみ、
アルコールの代謝を司る肝臓の働きをよくする
ウコンやヘパリーゼのサプリを事前に摂っておく
ことをおすすめします。
② 飲酒中に心がけること
飲酒中に心がけることは、
とにかく血中アルコール濃度を上げないことです。
そのためには、
お酒と同量の水を一緒に飲みましょう ← 超重要
また、食事やおつまみにも気を遣いましょう。
前述のビタミンB群を含んだ料理や、
サフランを使った料理をおすすめします。
サフランには、記憶障害に有効な成分である
クロシンが含まれているので、ブラックアウトの
予防になります。
和食系ならお刺身や豚の生姜焼き、
洋食系なら魚介のカルパッチョ、アヒージョ、
パエリアあたりはマストですね。
まとめ
いかがでしたか?
なぜお酒で記憶をなくしてしまうのか、
そして、それが如何に危険なことなのか、
ご理解いただけたでしょうか?
軽くまとめておきますね。
- お酒で記憶をなくすことをブラックアウト
という - お酒で記憶をなくすのは癖になる
- ビール中びん4~6本、日本酒4~6合程度で
ブラックアウト状態になって記憶をなくす
可能性が高い - ビタミンB1・B6・B12・サフランを含んだ
料理と、お酒と一緒に同量の水を飲むことで、
ブラックアウトを防ぐことができる
お酒は無茶な飲み方をせずに、
自分の限界をふまえて、適量を楽しみましょうね。